排水設備工事 - 指定の要件
排水設備工事の指定は各下水道管理者ごとに受ける必要があります。
例えば柏市で工事をする場合、柏市の下水道管理者は柏市ですので柏市の指定を受けなければなりません。
同様に松戸市の下水道管理者は松戸市、我孫子市の下水道管理者は我孫子市ですので、それぞれの市で工事をするにはそれぞれの市の指定が必要です。
各下水道管理者により指定に必要な申請書類は異なりますが、基本的な要件はほぼ同じですので、ここではこの共通要件について見ていきます。
(1)排水設備工事責任技術者を各営業所に専属させていること
(2)指定を受ける下水道管理者の都道府県内に営業所があること
(3)排水設備工事の施工に必要な設備及び器材を有すること
(4)欠格事項に該当しないこと
排水設備工事責任技術者を各営業所に専属させていること
排水設備工事責任技術者は各都道府県ごとに登録制度があり、例えば「千葉県の排水設備工事責任技術者」と「東京都の排水設備工事責任技術者」とは別の資格となります。
そしてそれぞれの都道府県の排水設備工事責任技術者となるには原則としてそれぞれの都道府県の資格試験に合格しなければなりません。
例えば東京都下水道局の指定を受けるには「東京都の排水設備工事責任技術者」を専属させる必要があり、そのためには東京都の排水設備工事責任技術者資格試験に合格しなければならないということです。
また、他の都道府県の試験合格者でも登録できるとする都道府県もあります。
例えば千葉県では他の都道府県の試験合格者であっても「千葉県の排水設備工事責任技術者」として登録できます。
なお、排水設備工事責任技術者は各営業所に「専属」することが必要ですので、原則として営業所の掛け持ちはできません。
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指定を受ける下水道管理者の都道府県内に営業所があること
例えば千葉県柏市の排水設備工事の指定を受けるには、千葉県内に営業所がなければなりません。
柏市内である必要はなく、また本店でなくてもかまいません。
さらに茨城県守谷市の排水設備工事の指定を受けようとする場合、茨城県内(守谷市に限らない)に営業所が必要ということになります。もちろん「茨城県の排水設備工事責任技術者」も必要です。
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排水設備工事の施工に必要な設備及び器材を有すること
最低限「管の切断用の機械器具」「管の加工用の機械器具」「接合用の機械器具」が必要となります。
「管の切断用の機械器具」としては金切りのこなど。
「管の加工用の機械器具」としてはやすり、パイプねじ切り器など。
「接合用の機械器具」としてはトーチランプ、パイプレンチなどです。
その他に掘削用、埋め戻し用、測量用の機械器具や車両・重機等も器材一覧表に記載する場合もあります。
ほとんどの下水道管理者では書類だけではなく写真でも確認します。現地調査をすることもあります。
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欠格事項に該当しないこと
欠格事項は下水道管理者により多少異なりますがおおむね内容は共通しています。
以下は柏市の例です。
(1)成年被後見人若しくは被保佐人又は破産者で復権を得ないもの
(2)責任技術者の登録を取り消され、その取消しの日から2年を経過しない者
(3)本市の排水設備工事指定工事店の指定を取り消され、その取り消しの日から2年を経過していない者
(4)その業務に関し、不正又は不誠実な行為をするおそれがあると認めるに足りる相当の理由がある者
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